テスラ(Powerwall)の蓄電池って良いの?って気になる方も多いことでしょう。また、営業マンがテスラ(Powerwall)をお勧めしてきて本当にテスラで良いのかなと気になってきたという方もいらっしゃると思います。
こんなお悩みを持っている人
- テスラ(Powerwall)の蓄電池はどうなの?
- どんな特徴があるの?
- 価格はいくらするの?
そんな不安を抱えている皆さんに、テスラの蓄電池について解決できるように分かりやすく解説していきます。

【この記事の信頼性】
太陽光業界に2009年から活動している運営者が、メーカーや販売業者、商社から色々情報を入手して、蓄電池の勉強をしたい人向けに、失敗しない家庭用蓄電池導入方法の解説をしています。
この記事はテスラ(Powerwall)の蓄電池に特化した内容で、できる限りわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むメリット
この記事を読んで頂ければ、テスラの蓄電池の良さやデメリットがわかります。
テスラをおすすめできるご家庭
- 価格重視というご家庭
- テスラが好きというご家庭
- 単機能蓄電池を考えているご家庭
テスラはアメリカの電気自動車メーカーになります。電池を取り扱っていますので、とにかく電池を安く製造できる会社でもあります。テスラ蓄電池のラインナップは、「Powerwall」一本です。蓄電容量は13.5kWh。タイプは単機能型で、停電対応は全負荷になります。
テスラ蓄電池の価格は税込190万円前後くらいです。よく99万円と記載されていますが、これは機器代のみの価格なので、この金額に据付工事、電気工事、申請費用が必要になります。
単機能型で蓄電池を安く設置したい、全負荷型で安く設置したい、というご家庭におすすめできる蓄電池になります。
テスラってどんな会社?
テスラ社はアメリカの電気自動車メーカーになります。またクリーンなエネルギーの拡張も目指しており、蓄電池の開発にも力を注いでいます。2017年からはパナソニックとリチウムイオン電池の量産で提携を開始し、三井物産の実証実験にテスラの蓄電池が使われたりし日本でも関連のある会社です。最近では、日本でもテスラの電気自動車が増えつつあります。
テスラ Powerwall蓄電池
テスラ社は2015年に家庭用蓄電池「Powerwall」を発表し、世界でヒットしました。2016年には「POWERWALL 2」がリリースされています。日本でも2019年に国内発売が発表されていましたが、認証が下りない理由等で延期され、2020年に「Powerwall」が発売されました。
システム構成と仕様
では、テスラのPowerwall蓄電池はどんなシステム構成になるのか。仕様はどうなのか解説していきます。
テスラのPowerwall蓄電池は、単機能型蓄電池ですので今のご家庭の太陽光発電設備を変えずに取り付けていく構成になります。
【システム構成】
【仕様一覧】
テスラ Powerwall | ![]() |
タイプ | 単機能 |
蓄電容量 | 13.5kWh |
実効容量 | 13.5kWh |
寿命(サイクル数) | 5,500 |
停電対応 | 全負荷型 |
停電時出力 | 5,000W |
寸法mm(W幅×H高さ×D奥行) | W753×H1150×D147 |
重量 | 114kg |
設置場所 | 屋外(日本は床置き推奨) |
HEMS機能 | あり |
保証 | 10年 |
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テスラ Powerwallの特徴
ではどんな特徴があるのか見ていきましょう。テスラPowerwallの特徴は5つです。
Powerwall蓄電池の特徴5選
- 直販モデルで低価格
- 大容量で全負荷型
- 安全対策
- おしゃれなデザイン
- テスラアプリで見える化
では、解説していきます。
直販モデルで低価格
テスラのPowerwallはテスラ社と販売店の間で卸業者を通さない「直販モデル」になります。本来であれば①メーカー ②卸業者 ③販売店 ④消費者の順で商品が流れて工事をしていきます。しかし、Powerwallの場合は、テスラ社が代理施工店を見つけて工事を依頼していることになりますので、①テスラ社(代理施工店) ②消費者といった流れになります。なので、間でマージンが発生しないので低価格にできるということになります。
大容量で全負荷型
Powerwallは13.5kWhという大容量の蓄電池になります。また停電対応は全負荷型なので、停電を検知すると自動的に家庭へ電気を供給してますので照明や電化製品が継続して利用することができます。IHクッキングヒーターやエアコンといった200Vの電化製品も使用できます。
安全対策
Powerwallは安全対策もしています。ホコリや水にも強い仕様にもなっていますので、ご家庭の外で好きなところに設置できるように設計されています。また素手で機器に触っても感電したりもしません。安心して日本でも活用できる製品です。
おしゃれなデザイン
なんといってもPowerwallは白を基調としたおしゃれなデザインに仕上がっています。日本製のデザインも悪くは無いですが現代ならではのデザインと言っていいでしょう。屋外に設置する物なのでおしゃれなデザインは魅力がありますね。
テスラアプリで見える化
Powerwallはテスラアプリをダウンロードすればスマートフォンと連携して、電気の使用量や運転モードの変更などの操作が可能になります。しかもソフトウェアの更新によりいつでも最新の機能を利用することが可能になっています。アップデートは無料です。
テスラ Powerwall蓄電池のデメリット
テスラのPowerwallにはデメリットはないのだろうか。大容量で機能的にも割安な蓄電池で魅力はあるけどデメリットも気になりますよね。もちろんデメリットもありますので説明していきます。
Powerwall蓄電池のデメリット
- 単機能型しかない
- 「押し上げあり」で売電単価に注意
- 木造住宅には壁掛け設置はおすすめしない
- V2H機能はない
- 販売施工店が少ない
- JET認証やSII補助金は未承認
- 自治体の補助金はもらえない
単機能型しかない
テスラのPowerwall蓄電池のタイプは単機能型蓄電池になります。単機能の中でも蓄電池用のパワーコンディショナは内容されているタイプです。なので、現状の太陽光発電のシステムはそのまま触らずに工事をしていきます。太陽光発電のパワーコンディショナの故障リスクが少ないご家庭は良いですが、故障リスクが高いご家庭は太陽光発電の交換費用は別途見ておくことが良いでしょう。
「押し上げあり」で売電単価に注意
Powerwallは「押し上げ効果」が付いているタイプしかありません。押し上げ効果はFITの契約年度によって売電単価が変わることがありますので、理解した上で導入していきましょう。売電量は増えても売電単価が下がることがあります。卒FITを迎えた方は対象外になるので大丈夫です。
木造住宅には壁掛け設置はおすすめしない
日本で木造住宅に設置する場合は壁掛け設置はおすすめできません。テスラ社自体も日本での設置は置き型設置が推奨されています。Powerwall蓄電池はアメリカの住宅を想定した設計になっていますので、日本の木造住宅の外壁では重量に耐えられないということになります。なので、地面に置くタイプになりますので、基礎をして設置していくようになります。
V2H機能はない
テスラ社は電気自動車メーカーなので、Powerwall蓄電池にV2Hの機能が搭載と思われがちですが、V2Hの機能は付いていません。
販売施工店が少ない
Powerwall蓄電池を取り扱う認定施工店は少ないです。都市部では増えてきていますが、地方に行くとまだまだ認定施工店は少ないようです。販売施工店もPowerwall蓄電池を取り扱うとなったらメリットやリスクを考えた上で認定施工店になるか考えているみたいですね。
JET認証やSII補助金は未承認
Powerwall蓄電池はJET認証が取れていない蓄電池になります。JET認証は日本の電気用品安全法により、電気製品を安心安全に使用できるため第三者認証制度。このJET認証がないと、毎回申請を提出して許可されるまでに時間が必要になってきます。
またJET認証がないとSII(国)の補助金も対象外となります。なので、もしかしたら補助金が使える蓄電池の方が実質負担的には安いケースも出てくることでしょう。
自治体の補助金はもらえない
自治体からの補助金ももちろん貰えないです。自治体はSIIが認めている蓄電池に対してしか補助金を出していないため、Powerwall蓄電池は対象外になります。
運転モード
Powerwall蓄電池の運転モードはライフスタイルに合わせた運転モードをテスラアプリで自在に選択できます。その運転モードは、「Time Based Controlモード」「節約モード」「バランスモード」「自家発電(セルフパワー)モード」「バックアップモード」になります。
Time Based Controlモード
Time Based Controlモードは、時間帯別の買う電気の単価を入力しておくことで、自動的に節約を最大化してくれるモードになります。各電力会社が用意している時間帯別契約メニューがあるのですが、その時間帯と買う電気の単価を「高・中・低」と個々で入力することによってPowerwall蓄電池が自動で運転してくれます。
Time Based Controlモードの中でも「節約モード」と「バランスモード」に分かれるので解説していきます。
節約モード
Time Based Controlモードの中の節電モードは、深夜の安い電気を充電し、割高な時間帯に放電するモードになります。太陽光発電で余った電気は売電していきます。

バランスモード
Time Based Controlモードの中のバランスモードは、太陽光発電の余剰電力を蓄電して経済メリットを最大化するモードになります。

自家発電(セルフパワー)モード
自家発電(セルフパワー)モードは、太陽光発電の余剰電力を充電して、できる限り自家消費するモードになります。

バックアップモード
バックアップモードは、常に満充電状態で災害時に備えておくモードになります。

テスラ Powerwall蓄電池の選び方
特長はわかっても、どうやって自分の家にあったプランを選べば良いの?って思うことでしょう。なので、テスラのPowerwall蓄電池をどう選べばよいかシミュレーションしていきます。
【お客様の家族構成、ライフスタイル】
家族構成:父、母、子2人
電気代:12,000円
インフラ設備:オール電化
太陽光発電設置年数:10年

現状把握
ここからは、運営者がお客様にヒアリングをしながらプランを決めていきます。
太陽光発電メーカー
太陽光発電メーカーを知ることは、蓄電池メーカーとの相性を聞くためです。相性が悪いメーカーも合ったりします。
ただしPowerwall蓄電池は蓄電容量が13.5kWhで、タイプが単機能、停電対応は全負荷型なので現状の太陽光発電との相性とか蓄電容量、停電対策を考える必要がないです。
設置場所
Powerwall蓄電池は屋外設置になります。設置場所を決める機器は、「Powerwall蓄電池本体」「Backup Gateway」「全負荷用分電盤」。重量が114kgあり日本では床置き推奨なので基礎が必要になってきます。
【設置イメージ図】
・Powerwall蓄電池本体
Powerwall蓄電池本体は屋外設置になります。重量が114kgあり日本では床置き推奨なので基礎が必要になってきます。
・Backup Gateway
Backup Gatewayは屋外の壁掛けになりPowerwall蓄電池と有線でつなぎます。
・全負荷用分電盤
一般負荷用分電盤と全負荷用分電盤を繋いでいきます。


テスラ Powerwall蓄電池の価格帯
では最後に価格です。商品と工事内容が決まりましたので、設置費用が出ますね。


ポイント
テスラPowerwall蓄電池の相場価格
テスラPowerwall蓄電池の相場価格は13.5kWhで190万円万円前後が相場になってきます。Powerwall蓄電池は全負荷型なので工事内容などによって金額は変わってきます。なので、実際の金額が知りたい方は見積もりを取ってみましょう。
テスラ Powerwall蓄電池を最安で設置する方法
テスラのPowerwall蓄電池を最安で設置する方法は、認定施工店に頼むしかないです。関東圏の認定施工店なら「株式会社 横浜環境デザイン」が実績が多く好評でおすすめになります。
関東圏以外の認定施工店で探すならソーラーパートナーズに依頼するのも良いでしょう。
まとめ
今回は、テスラのPowerwall蓄電池を解説をしてきました。Powerwall蓄電池は、単機能型蓄電池で停電対応は全負荷型になります。ラインナップは大容量の13.5kWhの1種類になります。
Powerwall蓄電池特徴は、①直販モデルで低価格、②大容量で全負荷型、③安全対策、④おしゃれなデザイン、⑤テスラアプリで見える化の5つです。
単機能型蓄電池は、多彩な太陽光発電と連携ができるので、ほとんどのメーカーで設置が可能です。テスラのPowerwall蓄電池は認定施工店は少ないですが、価格が安いので検討してみるのも良いでしょう。
関東圏お住まいの方であれば株式会社横浜環境デザインが認定施工店なので依頼してみるのも良いです。今ならキャンペーンもしてますので、少しでもお得に設置できることでしょう。