田淵電機の蓄電池って良いの?って気になる方も多いことでしょう。また、営業マンが田淵電機をお勧めしてきて本当に田淵電機で良いのかなと気になってきたという方もいらっしゃると思います。
こんなお悩みを持っている人
- 田淵電機の蓄電池はそうなの?
- どんな特徴があるの?
- どれを選べば良いの?
- 価格はいくらするの?
そんな不安を抱えている皆さんに、田淵電機の蓄電池について解決できるように分かりやすく解説していきます。

太陽光業界に2009年から活動している運営者が、メーカーや販売業者、商社から色々情報を入手して、蓄電池の勉強をしたい人向けに、失敗しない家庭用蓄電池導入方法の解説をしています。
この記事は田淵電機の蓄電池に特化した内容で、できる限りわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むメリット
この記事を読んで頂ければ、田淵電機の蓄電池の良さがわかり、蓄電池の選び方から価格もわかります。
おすすめできるご家庭
- 売電より自家消費したいご家庭
- 現太陽光発電のストリングが5回路のご家庭
- ハイブリッド型蓄電池を考えているご家庭
- 停電時したら困るご家庭
田淵電機はハイブリッド型蓄電池で7.04kWhと14.08kWhがあります。
主な特徴は、ハイブリッド型蓄電池でサイクル数が長く、停電対応も全負荷型で出力も最大5.5kWと大きいという点です。
その中で一番の特徴はハイブリッドパワーコンディショナのストリング数が3~5回路まで選べるということです。
ハイブリッドパワーコンディショナの5回路は他にはないので、現状の太陽光発電のストリングが5回路で組んでいる方は、田淵電機の蓄電池がおすすめできます。
ソーラーパートナーズなら地元企業で優良な業者の見積もりが無料で取得できますので、良ければ活用してみて下さい。
田淵電機の蓄電ハイブリッドシステム
田淵電機は、電気機器メーカーで電源機器やトランス(変成器)の製造を手掛けている会社です。その中で、太陽光発電のパワーコンディショナの製造も手掛けていますので、昔から太陽光発電業界に参入しているのです。そしてその技術を活かして、蓄電池分野にも展開しております。
システム構成と仕様
まず最初に全体像を把握するためにシステム構成と仕様を説明していきます。
田淵電機のEIBS7の蓄電池は、ハイブリッド型蓄電池なので既設の太陽光発電のパワーコンディショナは使わずハイブリッドパワーコンディショナに交換して蓄電池をつけていくシステム構成になります。
【仕様一覧】
EIBS7(アイビス7) | ![]() |
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タイプ | ハイブリッド | ハイブリッド |
HYBパワーコンディショナの出力 | 5.5kW,9.9kW | 5.5kW,9.9kW |
蓄電容量 | 7.04kWh | 14.08kWh |
実効容量 | 6.4kWh | 12.08kWh |
寿命(サイクル数) | 12,000 | 12,000 |
停電対応 | 全負荷 | 全負荷 |
回路数 | 3回路、4回路、5回路 | 3回路、4回路、5回路 |
停電時出力 | 5,500W | 5,500W |
寸法mm(W幅×H高さ×D奥行) | W580×H1070×D370 | W580×H1070×D370 |
重量 | 130kg | 130kg × 2台 |
設置場所 | 屋外 | 屋外 |
HEMS機能 | あり | あり |
保証 | 15年 | 15年 |
田淵電機 EIBS7(アイビスセブン)の特徴
田淵電機の蓄電池はEIBS(アイビス)とEIBS7(アイビスセブン)がありますが、新型のEIBS7(アイビスセブン)一色と言っていいでしょう。そこでどういった特徴があるのか解説していきます。
EIBS7(アイビスセブン)特徴8選
- ハイブリッド型パワコンの3つの種類
- 1日2サイクルの充放電
- 全負荷対応
- 停電時の出力が大きい
- 増設が可能
- 音声お知らせ機能『Advoice』
- 期待寿命
- 保証
以上が特徴になります。
ハイブリッド型パワコンの3つの種類
寸法が同一サイズで3機種(5.5kW、8.0kW、9.9kW)のラインナップがあります。太陽光発電と接続する際に、自由度の高いシステム設計が可能。特に9.9kWに関してはストリング数が5回路なので、現太陽光発電システムの接続箱の回路数やパワーコンディショナのストリング数が5回路の場合は、選択肢に入ってきます。
ハイブリッドパワーコンディショナのラインナップ仕様 |
|||
入力(DC:太陽電池) |
5.5kW |
8.0kW |
9.9kW |
最大入力電力(ストリングあたり) |
2150W |
||
最大入力電圧 |
450V |
||
入力運転電圧範囲/定格入力電圧 |
30-435V/250V |
||
最小入力電圧/起動電圧 |
25V/35V |
||
ストリング数(MPPT入力数) |
3回路 |
4回路 |
5回路 |
最大入力電流(ストリングあたり) |
10.3A |
1日2サイクルの充放電
1日2サイクルの充放電ができるようになっています。1回目は深夜の割安な電力を溜めて朝方の時間帯に放電し、2回目はお昼間の太陽光発電の余った電気を溜めて、夕方以降に放電することができます。
なので、朝方電気をたくさん使うご家庭には向いているでしょう。ちなみに運転モードは「スマートモード」になります。
全負荷対応
EIBS7(アイビスセブン)の停電対応は、全負荷型になります。
全負荷型は、停電したときに200VのエアコンやIHクッキングヒーターなどが使用できます。なので、いざ停電が起きたとしても普段の生活に近い生活ができるのです。
停電時の出力が大きい
停電時の自立出力が最大5.5kVAと大きいです。停電時の出力が大きいということは、一度に多くの家電製品が使えるということになります。
例えば、タンクの水を蛇口から水を出す場合、蛇口が大きければ大きいほど一度に出る水の量は多いですよね。逆に、蛇口が小さければ一度に水の出る量は少ないです。なので、出力が小さすぎると一度に使える家電製品は少なくなり、出力が大きいといろんな家電製品が使えるということになります。
増設が可能
EIBS7(アイビスセブン)はライフスタイルの変化に応じて、蓄電池の後付けやもう1台の増設が可能です。例えば、最初は7.04kWhを設置したとして、もう少し容量が欲しいと言ったときにもう1台7.04kWhを増設することができます。
なので、災害の為やライフスタイルに変化があったりしたときには不安解消できることでしょう。
増設をする場合は3年以内になります。
音声お知らせ機能『Advoice』
壁掛けリモコンに業界初の「音声お知らせ機能」が搭載されています。音声で蓄電池の稼動状態や使用可能時間をお知らせしてくれます。
【停電時の場合】
【故障時音声】

期待寿命
EIBS7(アイビスセブン)の電池は、国内メーカー製のリン酸鉄リチウムイオン蓄電池セルを採用しています。なので12,000回※以上の充放電を繰り返しても約70%の容量を維持するのです。
※田淵電機が環境温度23℃の試験条件によるものなので保証値ではないです。
保証
製品の機能と蓄電容量を標準15年保証となってます。製品の機能とは、施工説明書および取扱説明書に従い設置・仕様した場合における、仕様書に記載の製品機能のことです。また蓄電容量は蓄電可能容量(初期の60%)が保証の対象になります。
運転モード
田淵電機のEIBS7(アイビスセブン)は、シチュエーション別に使える4つの運転モードがあります。それぞれのモードの説明していきますので、そのモードが合うのか確認してみてください。
ノーマルモード
ノーマルモードは、経済性を意識したモードになります。太陽光発電中は優先的に売電を行い、蓄電池には深夜の割安な電力を蓄電池に溜めて、割高な時間帯に放電していきます。電気を放電することによって、「ピーク電力抑制」および「買電料金の抑制」に繋がります。固定価格買取制度(FIT)中に使うモードになってきます。
節エネモード
省エネモードは、自給自足するモードになります。太陽光発電で余った電気を蓄電池に溜めて、夕方以降に放電していきます。そうすることで、電力会社から買う電力が少なくなりますので、電気料金も安くなってきます。固定価格買取制度(FIT)が終わった後に使うモードになってきます。
スマートモード
スマートモードは、ノーマルモードと省エネモードを足したモードになります。太陽光発電で余った電気を溜めることもできれば、深夜の安い電気も足ることができるので、1日2回充放電することが可能になります。
「深夜電力の充電」→「朝方の消費に対する放電」→「日中の余剰電力の充電」→「夕方以降の消費に対する放電」のような使い方になります。1日最大2回の充放電が可能となります。
蓄電モード
蓄電モードは、万が一の災害や停電に備えるモードです。なので、常に蓄電池には満充電を保つようになります。日中の太陽光発電で余った電気や夜間の安い電気を溜めておき、停電に備えておきます。もし、停電が起きても不安するようなことはないでしょう。
EIBS7(アイビスセブン)のデメリット
特徴があればデメリットも少なからずあります。どんなデメリットがあるのかは大事な部分になりますので、しっかり確認しておきましょう。
①太陽光発電メーカーとの相性
EIBS7(アイビスセブン)はハイブリッド型蓄電池なので、太陽光発電メーカーとの相性を確認する必要があります。必ずしも他の太陽光発電メーカーと接続ができるわけではないので、販売店に確認はしておきましょう。
②高性能なので価格が割高
EIBS7(アイビスセブン)は全負荷型でハイブリッド型蓄電池になりますので、機能的なランクは一番上の水準になります。なので他のメーカーと比較する場合は、価格が割高に感じることがあると思います。製品販売金額や工事費も業者によってかわりますので、手間はかかるかもしてませんが複数の見積もりを取ることを推奨します。そうすることで良い商品が安く設置できることでしょう。
田淵電機のEIBS7(アイビスセブン)蓄電池の選び方
特長はわかっても、どうやって自分の家にあったプランを選べば良いの?って思うことでしょう。
なので、EIBS7(アイビスセブン)蓄電池をどう選べばよいかシミュレーションしていきます。
【お客様の家族構成、ライフスタイル】
家族構成:父、母、子2人
電気代:12,000円
インフラ設備:オール電化
太陽光発電設置年数:10年

現状把握
ここからは、運営者がお客様にヒアリングをしながらプランを決めていきます。
太陽光発電メーカー
太陽光発電メーカーを知ることは、蓄電池メーカーとの相性を聞くためです。相性が悪いメーカーも合ったりします。
太陽光発電メーカーがシャープの方はシャープの蓄電池がおすすめ。
太陽光発電メーカーが長州産業の方は長州産業の蓄電池がおすすめ。


太陽電池モジュール(パネルの型番)
パネルの型番を知ることは、ハイブリッドパワコンの1回路に何枚まで入力することができるかという点です。


ポイント
回路数
太陽光のパネルは何枚かが束になって構成されており、その束を「1回路」として接続箱というものに接続されています。ハイブリッド型蓄電池にしたい場合は、接続できる回路の本数が決まっていますので、確認する必要があります。



接続箱の回路数が最大3回路ですが、もしかしたら実際使用している回路が2回路とか1回路のケースもありますので、現場確認したほうが確実です。

停電対策
EIBS7(アイビスセブン)の停電対応は全負荷型になりますので、ここは必然的に決まってきます。
容量選び
蓄電容量の選び方は、売電量と電気使用量の両方見ていく必要がありますが、EIBS7(アイビスセブン)の蓄電容量は7.04kWhと14.08kWhの2種類になりますので、どちらかになってきます。



日毎の売電量目線でいけば12kWhの蓄電容量が最適で、電気使用量も1日平均16kWhなので使い切れますね。なので、7.04kWhでは物足りないので、14.08kWhのEIBS7(アイビスセブン)が良いでしょう。

設置場所
商品が決まりましたので、次は設置場所になります。設置場所を決める機器は、「蓄電池ユニット」「ハイブリッドパワコン」「表示ユニット」「電源切替ボックス」。
・蓄電池ユニット
EIBS7(アイビスセブン)の蓄電ユニットは屋外設置になります。また今回は14.08kWhなので2台設置していきます。
・ハイブリッドパワコン
パネルの配線と接続するので、屋外になります。できる限りユニットバス付近が良いです。理由は、配線を隠蔽しやすいからです。見た目は大事ですね。
・表示ユニット
屋内の壁掛けになりハイブリッドパワコンと有線でつなぎます。なので配線が通れば給湯器のモニターやインターホンのモニターと並べても良いですし、よく見たりする場所にかけても良いでしょう。
・電源切替ボックス
基本的には屋内ですが、各ご家庭の電気配線によって変わります。屋内であれば、分電盤の近くで、屋外であればメーターの付近になってきます。


田淵電機 EIBS7(アイビスセブン)の価格帯
では最後に価格です。商品と工事内容が決まりましたので、設置費用が出ますね。
【EIBS7(アイビスセブン)の14.08kWh(EOF-LB70-TKが2台)の蓄電容量でハイブリッドパワコンは5.5kWの3回路モデル(EHF-S55MP3B)】


ポイント
容量 |
実効容量 |
ハイブリッドパワコン( ストリング数) |
停電対応 |
タイプ |
価格 |
|
7.04kWh |
6.2kWh |
5.5kW (3回路) |
全負荷型 |
ハイブリッド型 |
税込み 138万円〜 178万円前後 |
|
8.0kW (4回路) |
||||||
9.9kW ( 5回路) |
||||||
14.08kWh |
12.4kWh |
5.5kW (3回路) |
||||
8.0kW (4回路) |
||||||
9.9kW ( 5回路) |
田淵電機の蓄電池を最安で設置する方法
田淵電機のEIBS7(アイビスセブン)を最安で設置する方法は、工事が得意な会社が良いです。EIBS7(アイビスセブン)は単機能型蓄電池と違ってハイブリッド型蓄電池なので工事がややこしかったりします。なので、ハイブリッド型蓄電池の工事が豊富な施工会社なら手際よく工事がはかどり施工費も安くできたりします。その工事が豊富な施工会社を探すなら、相見積もりを取って聞くことです。ソーラーパートナーズなら地元企業で優良な業者の見積もりが無料で取得できますので、良ければ活用してみて下さい。
まとめ
今回は、田淵電機の蓄電池を解説をしてきました。田淵電機はEIBS7(アイビスセブン)が主流で蓄電容量は、7.04kWhと14.08kWhの2種類になります。しかしハイブリッドパワコンが5.5kW(3回路)、8.0kW(4回路)、9.8kW(5回路)とありますので、組み合わせが必要になってきます。そして停電対応は全負荷型。
EIBS7(アイビスセブン)特徴8選
- ハイブリッド型パワコンの3つの種類
- 1日2サイクルの充放電
- 全負荷対応
- 停電時の出力が大きい
- 増設が可能
- 音声お知らせ機能『Advoice』
- 期待寿命
- 保証
運転モードは①ノーマルモード、②節エネモード、③スマートモード、④蓄電モードとありますので、シチュエーション別に使えます。
デメリットも太陽光発電メーカーとの相性と高性能なので価格が割高という点がありますが、ここはしっかり確認することで解消できたりしますし、価格も複数見積もりを取ることで解消できます。
なのでEIBS7(アイビスセブン)蓄電池の設置費用を少しでも実質負担を下げて導入するには、相見積もりを取ることは必須になってきます。ソーラーパートナーズなら地元企業で優良な業者の見積もりが無料で取得できますので、良ければ活用してみて下さい。