スマートソーラーの蓄電池って良いの?って気になる方も多いことでしょう。スマートソーラーから郵便が届いたり、営業マンがスマートソーラーをお勧めしてきて本当にスマートソーラーで良いのかなと気になってきたという方もいらっしゃると思います。
こんなお悩みを持っている人
- スマートソーラーの蓄電池はどうなの?
- どんな特徴があるの?
- デメリットはないの?
- 価格はいくらするの?
そんな不安を抱えている皆さんに、スマートソーラーの蓄電池について解決できるように分かりやすく解説していきます。

【この記事の信頼性】
太陽光業界に2009年から活動している運営者が、メーカーや販売業者、商社から色々情報を入手して、蓄電池の勉強をしたい人向けに、失敗しない家庭用蓄電池導入方法の解説をしています。
この記事はスマートソーラーの蓄電池に特化した内容で、できる限りわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むメリット
この記事を読んで頂ければ、スマートソーラーの蓄電池の良さがわかり、蓄電池の選び方から価格もわかります。
おすすめできるご家庭
- 価格重視で大容量が良いご家庭
- 太陽光発電メーカーに蓄電池の取り扱いがない
- 売電より自家消費したいご家庭
スマートソーラーは住宅用蓄電池の開発、太陽光発電事業を手掛ける企業です。蓄電池のラインナップは単機能とハイブリッドがあり、蓄電容量は11.5kWhのみで、停電対応は全負荷型になります。
スマートソーラー蓄電池の特徴7選
- 圧倒的な価格
- こだわりの大容量
- 安全性
- 標準10年保証(製品・災害)
- 防水・防塵構造・耐塩害仕様
- スマートAI機能
- モニタリングサービス
スマートソーラーの蓄電池の相場価格はハイブリッドなら175万円~で単機能なら165万円~になります。直販モデルなので価格は圧倒的に安いと言えるでしょう。ただデメリットとしては①寿命(サイクル数)が短い、②同製品で相見積もりが取れない、③ラインナップが一つのみといったことが挙げられます。
なので相見積もりを取って同商品を比較することはできませんが、他の蓄電池メーカーと比較することはできますので、似たような蓄電池容量で比較してみましょう。
スマートソーラーってどんな会社?
スマートソーラーは住宅用蓄電池の開発、太陽光発電事業を手掛ける企業です。2007年に京セラ出身の手塚氏が設立した会社になります。全国各地の学校や住宅に蓄電池を設置してきています。人々に蓄電池付太陽光発電による安定した電力を化石電力より安く提供し、安心安全で持続可能な社会の実現に向けて手がけています。
スマートソーラーのスマート蓄電-T
スマートソーラーは住宅用蓄電池を安価にするためにラインナップとしては「スマート蓄電-T」のみになります。スリムでスタイリッシュなスマートソーラーオリジナルデザインになっておりコンパクトかつ大容量になります。では、どんな特徴があるのか見ていきましょう。
システム構成と仕様
まず最初に全体像を把握するためにシステム構成と仕様を説明していきます。スマート蓄電-Tは、全負荷型ハイブリッドと全負荷型単機能があります。パワーコンディショナの型式によってハイブリッドか単機能の選択ができます。ハイブリッドに関しては、太陽光発電との相性も出てきます。
おすすめできるご家庭
- 価格重視で大容量が良いご家庭
- 太陽光発電メーカーに蓄電池の取り扱いがない
- 売電より自家消費したいご家庭
【システム構成】
出典:スマートソーラーHP(単機能システム構成)
【仕様一覧】
スマートソーラーの特徴
スマートソーラーの蓄電池はたくさん良い点がありますので特徴を解説していきます。
スマートソーラー蓄電池の特徴7選
- 圧倒的な価格
- こだわりの大容量
- 安全性
- 標準10年保証(製品・災害)
- 防水・防塵構造・耐塩害仕様
- スマートAI機能
- モニタリングサービス
では、解説していきます。
圧倒的な価格
スマートソーラーは直販モデルなので圧倒的な価格になっています。通常ならメーカーが販売店に商品を卸し、販売店がお客様に販売するといった流れですが、スマートソーラーは販売店を通さずにスマートソーラーがお客様に販売しているので価格が安くなります。
こだわりの大容量
スマート蓄電-Tは大容量の11.5kWhの蓄電容量です。太陽光で発電した電気を余すことなく蓄電できるので10kWh以上の蓄電容量は魅力的。
安全性
スマート蓄電の単電池は日本の製品認証Sマークを取得しているので、安心安全な蓄電池になります。単電池の発火・発煙がないことを確認する釘差し・圧壊試験にも合格しています。
製品認証Sマークとは
電気製品の安全性について第三者機関が試験・検査を行う認証制度
標準10年保証(製品・災害)
スマートソーラーの蓄電池は製品はもちろんのこと災害も10年保証が付いています。蓄電池は携帯電話やスマートフォンと同様に消耗していきますが、サイクル数が6000回でも73%以上の蓄電容量保持率があります。
防水・防塵構造・耐塩害仕様
蓄電池ユニットは独立型防水・防水・防塵構造・耐塩害仕様です。筐体には2重の防錆処理を施し、長期の耐久性を兼ね備えており、ユニット毎に防水・防塵構造を実現するユニット独立型防水・防塵構造になっています。
スマートAI機能
スマートAI機能があり、クラウドと連携し蓄電池の充放電を最適制御してくれます。クラウドと連携することで、蓄電システムの最適性・経済性を追求し、使えば使うほど学ぶAIにより、より細かい制御で、ご自宅に合わせて最適化が実現。
モニタリングサービス
稼働状況を遠隔監視で見守り・診断・対応するモニタリングサービスが付いています。24時間365日、スマート蓄電システムが正常に稼働しているか点検を行う遠隔監視機能、異常を察知した場合、遠隔操作で早期解決を行う遠隔操作機能、重大な異常を把握した場合の故障時駆け付け機能になります。
運転モード
スマートソーラーの蓄電池の運転モードって、どういったモードがあるのでしょうか。蓄電池の動き方やモードが気になりますよね。スマート蓄電-Tの運転モードは5つあります。
- 自家消費モード
- 売電モード
- 放電モード
- 災害対策モード
- 自立運転モード
ライフスタイルに合わせて選んでいきましょう。
自家消費モード
自家消費モードは、太陽光発電でつくった電力の余剰電力を、蓄電池に充電して太陽の出ていない夜間や早朝などに活用する自家消費を優先したモードになります。そうすることで、電力会社から買う電力が少なくなりますので、電気料金も安くなってきます。

売電モード
売電モードは、深夜の安い電力を蓄電池に充電し、太陽光発電でつくった電力の余剰分はすべて売電するモードになります。そうすることで売電収入もあり、電気代も削減できるということになります。

災害対策モード
災害対策モードは、災害による停電に備え、自動で蓄電池を満充電にするモードになります。気象庁から台風や大雨などの災害警報が発令された時に自動的に「災害対策モード」に切り替わります。

自立運転モード
自立運転モードは、太陽光発電と蓄電池のみで電気の充電・放電を行うモードになります。停電を察知すると、自動で「自立運転モード」に切り替わります。突然の停電でも、お客様で何か設定をすることなく、自動で太陽光発電と蓄電池からの電気を供給します。

スマートソーラーのデメリット
特徴を解説してきましたが、スマートソーラーにももちろんデメリットはあります。特に気になるデメリットとしては3つあり「寿命(サイクル数)が短い」「同製品で相見積もりが取れない」「ラインナップが一つのみ」になります。
寿命(サイクル数)が短い
スマートソーラーの蓄電池の寿命は6,000サイクルで寿命が他のメーカーと比べて短いです。蓄電池の価格は100万円以上と高価なものなので、できるだけ寿命(サイクル数)が長いメーカーの方が良かったりします。よければ下記の記事も参考にして比較してみましょう。
同製品で相見積もりが取れない
直販モデルなので、同製品で相見積もりが取れないのもデメリットになってくるでしょう。特に地元の優良販売施工店で工事してもらいたいとなれば難しいでしょう。直販型で安いとはいえ長く使えば使うほど何か故障やメンテナンスが必要になってきますので、慎重に検討してみましょう。
ラインナップが一つのみ
ラインナップが11.5kWhのみというのもデメリットになります。価格的には魅力はありますが、正直そこまでの容量は必要とないとなれば無駄にお金を出す必要はないでしょう。それなら割高になるかもしれませんがライフスタイルに見合った蓄電容量を選ぶことをお勧めします。
スマートソーラー蓄電池の選び方
特長はわかっても、どうやって自分の家にあったプランを選べば良いの?って思うことでしょう。
なので、スマートソーラーの蓄電池をどう選べばよいかしシミュレーションしていきます。
【お客様の家族構成、ライフスタイル】
家族構成:父、母、子2人
電気代:12,000円
インフラ設備:オール電化
太陽光発電設置年数:10年

現状把握
ここからは、運営者がお客様にヒアリングをしながらプランを決めていきます。
太陽光発電メーカー
太陽光発電メーカーを知ることは、蓄電池メーカーとの相性を聞くためです。相性が悪いメーカーも合ったりします。スマートソーラーは他メーカーの太陽光発電と接続できるますが、調査することは必要です。またスマート蓄電-Tは蓄電容量が11.5kWhで、停電対応は全負荷型のみなので容量選びや停電対策を考える必要はないです。


太陽電池モジュール(パネルの型番)
パネルの型番を知ることは、ハイブリッドパワコンの1回路に何枚まで入力することができるかという点です。
単機能蓄電池に関しては、制限はありませんので、設置場所までスキップしても大丈夫です。


ポイント
回路数
太陽光のパネルは何枚かが束になって構成されており、その束を「1回路」として接続箱というものに接続されています。ハイブリッド型蓄電池にしたい場合は、接続できる回路の本数が決まっていますので、確認する必要があります。



接続箱の回路数が最大3回路なので、もしかしたら実際使用している回路が2回路とかのケースもありますので、現場確認したほうが確実です。

設置場所
商品が決まり、次は設置場所になります。設置場所を決める機器は、「スマート蓄電-T」「ハイブリッドPCS」「スマートスイッチボックス-S」「スマートAI」。
・スマート蓄電-T
スマートソーラーの11.5kWhのスマート蓄電-Tは屋外設置になります。また重量が約151kgありますので簡易基礎や本基礎が必要になってきます。
重量が約151kgもあるので沈下しないように対策することをお勧めします。
【簡易基礎】
【本基礎】
・ハイブリッドPCS
ハイブリッドPCSは屋外の外壁に設置してスマート蓄電-Tと有線で繋いでいきます。なので、できるだけハイブリッドPCSとスマート蓄電-Tが近い方が配線がスッキリして綺麗です。
・スマートスイッチボックス-S
スマートスイッチボックス-Sを一般負荷用分電盤に繋いでいきますので、一般負荷用分電盤に近い方が良いです。
・スマートAI
スマートAIはハイブリッドPCSと有線接続していきます。またスマートAIはインターネット環境が必要なので接続できるか確認しておきましょう。

スマートソーラーの価格帯
では最後に価格です。商品と工事内容が決まりましたので、設置費用が出ますね。


ポイント
スマート蓄電-Tの価格
スマートソーラーのスマート蓄電-T単機能の価格は165万円〜で、スマート蓄電-Tハイブリッドの価格は175万円〜が相場になります。
スマート蓄電-T | タイプ | 蓄電容量 | 停電対応 | 相場価格 |
![]() |
単機能 | 11.5kWh | 全負荷 | 165万円〜 |
![]() |
ハイブリッド | 11.5kWh | 全負荷 | 175万円〜 |
まとめ
今回は、スマートソーラーの蓄電池を解説をしてきました。スマートソーラーの蓄電容量は、11.5kWhのみになります。タイプとしては単機能とハイブリッドがあり、停電対応は全負荷型になります。
スマートソーラーのスマート蓄電-T単機能の価格は165万円〜で、スマート蓄電-Tハイブリッドの価格は175万円〜が相場になってきます。
スマートソーラー蓄電池の特徴7選
- 圧倒的な価格
- こだわりの大容量
- 安全性
- 標準10年保証(製品・災害)
- 防水・防塵構造・耐塩害仕様
- スマートAI機能
- モニタリングサービス
デメリットは3つあり①寿命(サイクル数)が短い、②同製品で相見積もりが取れない、③ラインナップが一つのみになります。
直販モデルなので、相見積もりを取って同商品を比較することはできませんが、他の蓄電池メーカーと比較することはできますので、似たような蓄電池容量で比較してみましょう。ソーラーパートナーズなら地元企業で優良な業者の見積もりが無料で取得できますので、良ければ活用してみて下さい。