スマートスターの蓄電池って良いの?って気になる方も多いことでしょう。また、スマートスターの蓄電池を提案されて本当にスマートスターで良いのか悩んだりしますよね。
こんなお悩みを持っている人
- スマートスターの蓄電池はどうなの?
- どんな特徴があるの?
- 価格はいくらするの?
そんな不安を抱えている皆さんに、スマートスターの蓄電池について解決できるように分かりやすく解説していきます。

【この記事の信頼性】
太陽光業界に2009年から活動している運営者が、メーカーや販売業者、商社から色々情報を入手して、蓄電池の勉強をしたい人向けに、失敗しない家庭用蓄電池導入方法の解説をしています。
この記事はスマートスターの蓄電池に特化した内容で、できる限りわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むメリット
この記事を読んで頂ければ、スマートスターの蓄電池の良さがわかり、蓄電池の選び方もわかります。
スマートスターは全負荷型蓄電池の先駆者で、ラインナップとしてはスマートスターLの9.8kWhとスマートスター3の13.16kWhの2つの単機能型蓄電池があります。
特徴は①グリッドシェアポイント、②大容量で安心、③高出力、④全負荷対応で200Vも使える、⑤AI機能で電気料金削減、⑥見守りサービス、⑦安心の自然災害補償10年の5つです。
単機能蓄電池なので、太陽光発電のパワーコンディショナの交換がまだ不要という方で、停電対応が全負荷にしたいという方におすすめの蓄電池になります。
しかし、太陽光発電を設置して10年近くなる、もう10年過ぎているという方はハイブリッド型蓄電池が良いです。
スマートスターの蓄電システムで安心・安全クリーンな生活を
スマートスターの総販売元は伊藤忠商事株式会社が行っており、製造元は株式会社NFブロッサムテクノロジーズになります。
スマートスターは、全負荷型蓄電池の先駆者でもあります。そのため数多くのメーカーがOEMで使用しているのも事実です。2018年からはAI(人工知能)対応しております。
蓄電池のタイプとしては単機能型のみですので、シンプルに選びやすいでしょう。
ではスマートスターの蓄電池の説明をしていきます。
ラインナップ
スマートスターの蓄電池は、単機能型蓄電池で2つあります。
従来から販売されている「スマートスターL」と容量が大きい「スマートスター3」です。
スマートスターL
スマートスターLの蓄電池は9.8kWhで、単機能型蓄電池で全負荷対応です。
なので、今の太陽光発電に追加で蓄電池を設置していくイメージになります。
容量 | 実効容量 | 大きさ(mm) | 設置場所 | 重量 | 期待寿命 | 停電対応 | タイプ |
9.8kWh | 8.8kWh | W762 H1145 D1440 |
屋外 | 195kg | 6,000 サイクル |
全負荷 | 単機能型 |
スマートスター3
スマートスター3の蓄電池は13.16kWhになりますので、容量が大きいのが良いという方はスマートスターLではなくスマートスター3になるでしょう。
スマートスター3も単機能型蓄電池で全負荷対応になります。
容量 | 実効容量 | 大きさ(mm) | 設置場所 | 重量 | 期待寿命 | 停電対応 | タイプ |
13.16 kWh |
11.84 kWh |
W1182 H1008 D392 |
屋外 | 265kg | 15年 | 全負荷 | 単機能型 |

スマートスターの特徴7選
スマートスターにはどんな特徴があるのか気になりますよね。では、スマートスターの7つの特徴を挙げていきます。
- グリッドシェアポイント
- 大容量で安心
- 高出力
- 全負荷対応で200Vも使える
- AI機能で電気料金削減
- 見守りサービス
-
安心の自然災害補償10年
グリッドシェアポイント
グリッドシェアポイントは、スマートスター3に搭載されているAI機能を使い、太陽光発電で創った電気を自家消費した量と蓄電池に溜めた量をモニタリングし、自家消費分を二酸化炭素削減量とみなして排出枠を企業に提供し、独自ポイント(グリッドシェアポイント)が付与されます。
伊藤忠商事を介して「排出枠」「ポイント」のやりとりを行っていきます。
ではグリッドシェアポイントはどんなものに使えるのかという疑問が出てくることでしょう。
グリッドシェアポイントは、以下のポイントに交換することができます。
- 楽天ポイント
- Tポイント
- Pontaポイント
- nanacoポイント
- アマゾンポイント
- Paypal
大容量で安心
スマートスターの蓄電池は9.8kWhと13.16kWhあるので安心できる大容量。停電時が長引いても安心して電気を使うことができます。
高出力
通常時・停電時共に高出力のため、いくつかの家電製品を同時に使うこともできます。
商品 | 停電時の出力 | 停電時の入力 |
スマートスターL | 3.0kW | 3.0kW |
スマートスター3 | 5.5kW | 5.5kW |
実は充電能力も高いです。蓄電池に電気が0kWhの状態から約3時間ぐらいで満充電しますので、災害で不安になってもすぐ充電してくれます。
ただ残量設定(非常時確保容量)もできますので、設定時を下回る場合は、放電を停止します。
なので、いつ災害が来ても非常用で電気を確保しているので安心できるということです。
全負荷対応で200Vも使える
停電対応は全負荷型なので、停電時でも200Vが使えます。
200Vには、IHクッキングヒーターやエコキュート、エアコンなどがありますので、いざという停電時でも重宝してくれるでしょう。
また特定負荷型ではなく全負荷型なので、停電時はどこの照明も使えます。
【特定負荷型】
特定負荷の蓄電池は、事前にご指定したエリアの電気を使用する事が出来ます。商品よって違いますが、15~20Aまでの回路を選択することができます。
【全負荷型】
全負荷型の蓄電池は、基本すべての部屋の電気が使用できるようになります。
家中の照明やコンセントが、ほぼいつも通り使えるイメージになります。
AI機能で電気料金削減
AI機能を使えば電気料金が更に安くできます。天気予報と連動しすることで、気象情報のビッグデータから翌日の天気を予測し、太陽光発電の発電量を試算します。またご家庭のライフスタイルを学習し、電気の使用状況を予測します。
そうすることで、太陽光発電の電気や蓄電池の電気を賢くコントロールしてくれるので、電気料金削減につながるのです。
【AIの活用事例】
平日で気象予報が快晴の場合と休日で気象予報が雨の場合
・平日で気象予報が快晴の場合は、前日深夜の充電量を減らし、翌日の太陽光発電の余剰電力をめいいっぱい充電します。
・休日で気象予報が雨の場合は、翌日の発電量が見込めないと感知し、前日深夜の安い電気を使ってフル充電します。
見守りサービス
インターネット環境がなくてもNTTの回線を活用したLTEルーターが同梱されており、常時インターネットを介して「見守りサービス」を受けることができます。

稼働状況を見守ってくれるのは安心できますね。
安心の自然災害補償10年
スマートスターは安心の10年保証が付いています。蓄電システム本体やモニターに10年保証がついていますので、期間内に故障が起きても無償で修理・交換してくれます。また蓄電容量保証も10年付いており、蓄電池の充電可能容量が60%を下回った場合は、無償修理してくれます。
運転モード
スマートスターの蓄電池の運転モードを説明していきます。運転モードは5つあります。
- ピークシフト
- ピークカットモード
- バックアップモード
- HEMSモード
- 停電モード
では見ていきましょう。
ピークシフト
充電時間に充電、放電時間に放電という動作を毎日自動的に行うモードです。平時は「ピークシフトモード」でご使用ください。電気料金が安くなる時間帯に充電時間を設定、電気料金が高くなる時間を放電時間に設定することで電気料金を節約することが可能となる場合があります。
ピークカットモード
電力会社からの購入電力が設定されたピークカット電力に近づくと放電を開始し、購入電力が減ると放電を停止し、設定されているピークカット電力の範囲内で充電が行われます。充電と放電は充放電時間設定に関係なく行われ、太陽光発電の余剰電力も充電に使用されます。時間帯により電気料金が異なる場合でも、単価が高い時間帯に充電が行われる可能性があります。蓄えられた電力を使い切った場合にも電力ピークを抑えることができなくなります。
バックアップモード
電力を蓄えた状態で待機するモードです。電池残量が少ない場合は充電時間に関係なくすぐに充電を始めます。蓄電システムを非常用電源として使用する場合に設定するモードです。充電する時間帯によっては、単価の高い電力で充電することがあります。充電には一定の時間がかかります。計画停電に備えて「バックアップモード」で使用する場合、計画停電開始5時間前をめやすに時間的余裕をもって「バックアップモード」に変更してください。太陽光発電システムを接続している場合、発電した電力を充電に使用する場合があります。
※「バックアップモード」は、停電発生もしくは「ピークシフトモード」、「ピークカットモード」、「HEMS」に変更するまで放電は行いません。
HEMSモード
HEMS コントローラから充電や放電の制御を行う場合に設定するモードです。蓄電システムの充放電を HEMS コントローラで変更できます。HEMS モードに設定中は充放電時間設定による充電動作や放電動作は行われません。
停電モード
蓄電池に蓄えた電力によって,停電中の家庭内に電力を供給するモードです。停電を検出すると,自動的にこのモードに切り替わります。 太陽光発電システムがある場合は,家庭内負荷に対して太陽光発電量を差し引いた分だけ放電を行います。太陽光発電量が家庭内負荷を上回った場合,その余剰電力を蓄電池の充電に使用します。復電を検出すると,停電モードに切り替わる前の運転モードに戻ります。
スマートスター蓄電池の選び方
特長はわかっても、どうやって自分の家にあったプランを選べば良いの?って思うことでしょう。
なので、スマートスター の蓄電池をどう選べばよいかシミュレーションしていきます。
【お客様の家族構成、ライフスタイル】
家族構成:父、母、子2人
電気代:12,000円
インフラ設備:オール電化
太陽光発電設置年数:10年

現状把握
ここからは、運営者がお客様にヒアリングをしながらプランを決めていきます。
太陽光発電メーカー
太陽光発電メーカーを知ることは、蓄電池メーカーとの相性を聞くためです。相性が悪いメーカーも合ったりします。
ただしスマートスターは全負荷型で単機能型蓄電池なので現状の太陽光発電との相性とか停電対策を考える必要がないです。
容量選び
スマートスターは9.8kWhと13.16kWhの2種類の蓄電容量がありますので、どちらが向いているかを決めていく必要があります。なので、売電量と電気使用量、停電時の使用量を見ていきましょう。



売電量目線でいけば13kWhの蓄電容量になりますが、電気使用量が300kWhなので使い切れないですね。
逆に、電気使用量目線でいけば、10kWhの蓄電容量になりますが、売電量が400kWhなのであふれる電気がでてきます。
なので、10kWh~13kWhの間の蓄電容量が目安になってきますが、非常時用の電力も考えると9.8kWhの蓄電池なら実効容量が8.8kWhなので、13.16kWhの蓄電池が良いですね。

設置場所
商品が決まりましたので、次は設置場所になります。設置場所を決める機器は、「蓄電システム本体」「エネルギーモニター」「特定負荷用分電盤」。
【設置イメージ図】
- 蓄電システム本体
蓄電ユニットは屋外設置になります。また重量が265kgありますので基礎が必要になってきます。
注意
重量が265kgもあるのに簡易基礎で済まそうとする業者もありますので、本基礎にすることをおすすめします。
【簡易基礎】
【本基礎】
- エネルギーモニター
室内リモコンは屋内の壁掛けになり蓄電池ユニットと有線でつなぎます。なので配線が通れば給湯器のモニターやインターホンのモニターと並べても良いですし、よく見たりする場所にかけても良いでしょう。
- 特定負荷用分電盤
一般負荷用分電盤を特定負荷用分電盤につなぎますので、一般負荷用分電盤付近が良いです。


スマートスターのラインナップ価格
では最後に価格です。商品と工事内容が決まりましたので、設置費用が出ますね。


ポイント
いきなり契約はせず、相見積もりを取ることは非常に大事。契約を迫られても、その場で契約はしないようにしましょう。
スマートスターの価格帯
スマートスターの価格帯を伝えていきます。あくまで参考価格ですので、正確な金額を知りたい方は相見積もりを取って見ましょう。→無料一括見積もりはコチラ
容量 | 実効容量 | 設置場所 | 重量 | 停電対応 | タイプ | 価格帯 (税込) |
9.8kWh | 8.8kWh | 屋外 | 195kg | 全負荷 | 単機能型 | 195万円 前後 |
13.16kWh | 11.84kWh | 屋外 | 265kg | 全負荷 | 単機能型 | 250万円 前後 |
まとめ
今回は、スマートスターの蓄電池を解説をしてきました。スマートスターの蓄電池は、単機能型蓄電池に関してはトップシェアの出荷台数を誇っています。
ラインナップは大容量の蓄電池で.9k8Wh、13.16kWhの2種類になります。停電対応は両方とも全負荷型。
スマートスターの特徴は、①グリッドシェアポイント、②大容量で安心、③高出力、④全負荷対応で200Vも使える、⑤AI機能で電気料金削減、⑥見守りサービス、⑦安心の自然災害補償10年の5つです。
単機能型蓄電池は、多彩な太陽光発電と連携ができるので、ほとんどのメーカーで設置が可能です。
なので見積もりを取る際は、スマートスターの蓄電池も材料の1つとして検討してみるのも良いでしょう。
少しでも実質負担を下げて導入するには、相見積もりを取ることは必須です。
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