単機能型蓄電池って何?って思っていませんか?どんな特徴があるの?また単機能型蓄電池を販売しているメーカーってどこがあるの?って気になりますよね。
こんなお悩みがある方
・単機能型蓄電池って何?
・どんな特徴があるの?
・他のタイプの蓄電池ってあるの?
・単機能型がある蓄電池メーカーはどこ?
・どこの蓄電池メーカーが良いの?
そんな不安を抱えている皆さんに、単機能型蓄電池に関して少しでも問題解決できるように分かりやすく蓄電池について解説していきます。
【この記事の信頼性】
太陽光業界に2009年から活動いる管理者(営業・二種電気工事士)が、メーカーや販売業者、商社から色々情報を入手して、蓄電池の勉強をしたい人向けに、失敗しない家庭用蓄電池導入方法の解説をしています。
この記事は、単機能型蓄電池の特徴から販売している蓄電池メーカーの情報を載せています。
- この記事を読むメリット
- この記事を読んで頂ければ、単機能型蓄電池の事がわかり、単機能型蓄電池を選択する場合は、営業マン任せにならず後悔しない選択ができます。
単機能型蓄電池は既存の太陽光発電システムはそのまま触らず、追加で蓄電池システムを付けるタイプの蓄電池です。単機能型蓄電池のメリットは5つあり、デメリットは5つ。他の蓄電池となればハイブリッド型蓄電池になってきます。単機能型蓄電池を販売している蓄電池メーカーを厳選すると5メーカーあり各特徴がありますが、最適な単機能型蓄電池と言われれば「長州産業のスマートPVマルチの単機能型蓄電池」と「ニチコンの単機能型蓄電池」と言えるでしょう。
少しでも良い導入を心がけるなら相見積もりは必要です。エコ発蓄電池なら最大5社からのお見積もりが取得できますので、良ければ活用してみて下さい。
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目次
単機能型蓄電池とは
単機能型というのは、今設置してある太陽光システムはそのままで触らず、追加で蓄電池用のパワーコンディショナを付けるタイプの蓄電池になります。その中でも、システム構成が違うものがあります。
- 単機能パワコン別設置図
単機能型でも、蓄電池用のパワーコンディショナと電池本体を別々で設置するタイプ。
- 単機能パワコン一体型図
単機能型で、蓄電池用のパワーコンディショナと電池本体が一体化しているタイプ。
単機能型蓄電池の特徴
単機能型蓄電池はどんな特徴があるのでしょうか。メリットやデメリットが気になりますよね。商品のことを知れば検討するかどうかがわかると思います。それでは、メリットとデメリット、そしておすすめできるご家庭を紹介していきます。
単機能型蓄電池のメリット
まずはメリット解説していきます。単機能型蓄電池のメリットは5つあります。
- 単機能型蓄電池のメリット5選
- 価格がハイブリッドより安い
- 太陽光発電メーカーに左右されない
- 既存の太陽光発電の保証はそのまま
- 太陽光発電がなくても設置が可能
- 太陽光発電の回路数を気にしなくて良い
価格がハイブリッドより安い
単機能型蓄電池はハイブリッド型蓄電池に比べて価格は安いです。もちろんメーカーや容量によって異なってきますが。例えば長州産業スマートPVマルチの6.5kWhの単機能型とハイブリッド型を比較したときには単機能型蓄電池の方が価格は安くなります。
しかしデメリット部分でも説明しますが、ゆくゆくは太陽光発電のパワーコンディショナの交換も必要になってくるので、交換費用は見ておきましょう。
太陽光発電メーカーに左右されない
単機能型蓄電池は、太陽光発電メーカーに左右されません。太陽光発電システムを触らないので相性などを気にする必要がありません。なので、どんな太陽光発電メーカーでも設置が可能です。
しかし、提案する側は何も気にせず提案できますので、本当ならハイブリッド型蓄電池の方が良いご家庭なのに勧められなかったという声も聞きます。ですからしっかりと販売店の見極めも大事です。
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電力のロスが軽減される
既存の太陽光発電の保証はそのまま残りますので安心です。例えば太陽光発電の保証が残っている間にハイブリッド型蓄電池にすると太陽光発電システムを崩すので保証がなくなります。なので、単機能型は太陽光発電の保証がそのままなので安心して設置することができます。
もしハイブリッド型蓄電池が良いとなれば設置する前にパネルの点検はしておきましょう
太陽光発電がなくても設置が可能
単機能型蓄電池は太陽光発電がなくても設置が可能です。蓄電池は太陽光発電の電気を貯めるイメージがあると思いますが電力会社の電気を溜めておくこともできます。
なので、電化住宅などの深夜が安い電気プランであれば安い電気を溜めておき、高い時間帯の電気に放電することもできます。そうすることで停電対策もでき電気料金の削減も可能です。ただ太陽光発電がないのに蓄電池の設置費用の元を取ろうとするのはおすすめしません。
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太陽光発電の回路数を気にしなくて良い
太陽光発電は太陽光パネルの何枚かが束になって構成されており、その束を「1回路」として接続箱やマルチパワコンに接続されています。しかし単機能型は気にせずそのまま設置することができます。
ハイブリッド型蓄電池であれば、回路数によって構成が変わってきますので、確認が必要になってきます。
単機能型蓄電池のデメリット
単機能型蓄電池は良いメリットがありますが、ハイブリッド型蓄電池と比べるとデメリットになる部分もありますので解説していきます。
設置場所の確保が必要
単機能型蓄電池は、今の太陽光システムの設備に追加していきますので、蓄電池用パワーコンディショナや蓄電池ユニット、モニターなどの設置場所の確保が必要です。
ただ、メーカーによっては蓄電池用パワーコンディショナと蓄電池ユニットが一体化になっているメーカーもあります。
停電時の出力が少ない
単機能型蓄電池は停電時の出力がハイブリッド型に比べて少ないです。停電時には太陽光発電のパワーコンディショナが自立できる出力しか電気を使うことができません。
なので、太陽光発電用パワーコンディショナの自立出力は1.5kWなので一度に使える電気が限られます。なので、停電時の出力が大きいほうが良いとなればハイブリッド型で停電出力の大きいメーカーを選択したほうが良いでしょう。
電力のロスが多い
パワーコンディショナには変換効率というものがあり、直流電力から交流電力に変換する際に電力のロスが生まれます。単機能型の場合、電気が太陽光発電のパワーコンディショナと蓄電池用のパワーコンディショナを通るので変換する際に電力のロスが出てきてしまします。
モニターが2つ付く
単機能型蓄電池は太陽光発電システムをそのまま残すので、蓄電池付ける際は蓄電池用のモニターも付きます。そうなることで、モニターが2つになるので、場所の確保も必要です。また、モニターの表示がずれたりすることもありますので、確認する際にわかりにくい場合も出てきます。
太陽光発電のパワコン交換の費用が必要
ゆくゆく太陽光発電のパワーコンディショナの交換費用が必要になってきます。例えば太陽光発電の設置年数が5年で保証が10年の場合、もし10年が来た時に太陽光発電のパワーコンディショナが壊れれば太陽光発電は稼働しなくなります。
そうなれば発電自体しませんので、パワーコンディショナの交換をするしかありません。なので、単機能型蓄電池を設置する場合は太陽光発電のパワーコンディショナの交換費用はみておくことをおすすめします。
おすすめできるご家庭
単機能型蓄電池はできる限りコストを掛けずに蓄電池が付けれるタイプですが、どんなご家庭におすすめできるのか紹介していきます。
おすすめできるご家庭
・太陽光発電は必要なく停電対策がしたいご家庭
・保証や固定価格買取制度が3年間以上あるご家庭
・パワーコンディショナがまだ稼働しているので変えるのはもったいない
・固定価格買取制度は終わっているが、太陽光発電の保証年数が5年残っているからもったいない
・まだ太陽光発電を設置して3年しか経たないご家庭
などこういったご家庭におすすめできます。
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ハイブリッド型蓄電池とは
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電の電気と蓄電池の電気を1つのパワーコンディショナで管理することができるタイプの蓄電池になります。
ハイブリッド型蓄電池の特徴とは?メーカー比較から最適な蓄電池は厳選!
単機能型蓄電池のメーカー比較
単機能型蓄電のメーカー比較になりますので、参考にしてみて下さい。
項目 | 長州産業 | パナソニック | ニチコン | 京セラ | スマートスター | スマートソーラー |
蓄電容量 | 6.5kWh〜 | 1.0kWh〜 | 4.1kWh〜 | 3.2kWh〜 | 9.8kWh〜 | 11.5kWh |
実効容量 | 5.3kWh〜 | - | 3.3kWh〜 | 2.7kWh〜 | 8.8kWh〜 | 10.6kWh |
寿命(サイクル数) | 11,000 | - | 6,000 | 6,000 / 1,2000 | 6,000 | 6,000 |
停電対応 | 特定負荷 | 特定負荷 | 特定・全負荷 | 特定負荷 | 全負荷 | 全負荷 |
停電出力 | 2,000W | 500W | 1,500〜3,000W | 2,000W | 3,000W | 4,000W |
設置場所 | 屋内外 | 屋内 | 屋外 | 屋内外 | 屋外 | 屋外 |
HEMS機能 | ○ | ○ | △ | ○ | △ | △ |
保証 | 15年 | 10年 | 15年 | 15年 | 10年 | 10年 |
サポート体制 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | △ | △ |
詳細HP | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
それでは各メーカーの単機能型蓄電に関してのメリットデメリットを解説していきます。同じ単機能型蓄電池ですが、容量や停電対応、サポート対応など異なります。ほぼ市場に出ている単機能型蓄電池メーカーを6社に厳選しましたのでチェックしてみて下さい。
長州産業の蓄電池
長州産業は唯一国内生産している太陽光発電メーカー。エネルギーに特化した会社で「スマートPV multi」を展開しています。単機能・ハイブリッド型蓄電池で特定負荷・全負荷と選択しやすいラインナップになっています。
- メリット
- ・コンパクト設計
・ライフスタイルに合わせやすい
・AI自動制御が搭載
・15年保証付き
・寿命(サイクル数)が長い
- デメリット
- ・蓄電池用パワーコンディショナの設置場所が必要
・全負荷型がない
【長州産業】家庭用蓄電池の特徴・選び方・相場から最安価格/専門職が解説
パナソニックの蓄電池
パナソニックは言わずと知れた太陽光発電のトップメーカー。蓄電池に関しても販売台数は上位。ハイブリッド型蓄電池もありますが、単機能型蓄電池でリチウムイオン蓄電システムスタンドアロンタイプを展開しています。
- メリット
- ・単機能の中では安い
・タイマー機能
・1500VAの高出力
・アダプターなしで充電
- デメリット
- ・実用性に向いていない
・保証が10年
・全負荷型がない
【パナソニック】家庭用蓄電池の特徴・選び方・相場から最安価格/専門職が解説
ニチコンの蓄電池
ニチコンは家庭用蓄電池だけではなく公共・産業用蓄電システムも取り扱っている蓄電池メーカー。家庭用蓄電池の累計販売台数は国内トップ。大容量に特化しており全負荷で自立運転時の出力が高いので災害対応に向いています。またV2Hシステムやトライブリッドのラインナップも用意されています。
- メリット
- ・特定・全負荷が選べる
・停電時の出力が高い
・15年保証がある
- デメリット
- ・寿命(サイクル数)が短い
【ニチコン】家庭用蓄電池の特徴・選び方・相場から最安価格/専門職が解説
京セラの蓄電池
京セラは太陽光発電のパイオニアとして、トータルマネジメントができる会社になります。小型スタンダードタイプ、大容量タイプがありますが、今後はEnerezza(エネレッツァ)を展開していくでしょう。5.0kWhの蓄電ユニットを組み合わせて15.0kWhまで増やせます。
- メリット
- ・ライフスタイルに合わせやすい
・コンパクト設計
- デメリット
- ・全負荷型がない
【京セラ】家庭用蓄電池の特徴・選び方・相場から最安価格/専門職が解説
スマートスターの蓄電池
スマートスターの総販売元は伊藤忠商事株式会社が行っており、製造元は株式会社NFブロッサムテクノロジーズになります。スマートスターは全負荷型蓄電池の先駆者で、多くのメーカーがOEMで使用しています。単機能型蓄電池で9.8kWhのスマートスターLと13.16kWhのとスマートスター3を展開しており全負荷タイプになります。月々の費用はかかりますがAI機能も準備されています。
- メリット
- ・蓄電池用パワーコンディショナの設置スペースがいらない
・高出力
・全負荷型
- デメリット
- ・保証が10年
・寿命(サイクル数)が短い
【スマートスター】家庭用蓄電池の特徴・選び方・相場から最安価格/専門職が解説
スマートソーラーの蓄電池
スマートソーラーは京セラの元社長が立ち上げた太陽光発電メーカー。蓄電池も製造しており独自の販売ルートを持っている会社です。ハイブリッド型蓄電池の「スマート蓄電システム-T」を展開しており、サポート体制も強化しています。
- メリット
- ・大容量
・停電対応は全負荷型
・HEMS機能がある
- デメリット
- ・寿命が短い
【スマートソーラー】家庭用蓄電池の特徴・選び方・相場から最安価格/専門職が解説
最適な単機能型蓄電池メーカーは?
結局どの単機能型蓄電池がおすすめなの?と迷っている方もいますので、管理者が忖度なしで最適な単機能型蓄電池をお伝えします。
総合的にコストパフォマンスが良いのは長州産業のスマートPVマルチです。ただ単機能型の全負荷がないので災害時に安心したい方に関しては、ニチコンの単機能型蓄電池の全負荷が良いでしょう。
長州産業の単機能型蓄電池
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ニチコンの単機能型蓄電
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まとめ
今回は、単機能型蓄電池の特徴やメーカー比較を解説してきました。単機能型蓄電池は今設置してある太陽光システムはそのままで触らず、追加で蓄電池を付けるタイプになります。単機能型蓄電池の特徴としてはメリットは5つあり、デメリットは5つあります。
- 単機能型蓄電池のメリット7選
- 価格がハイブリッドより安い
- 太陽光発電メーカーに左右されない
- 既存の太陽光発電の保証はそのまま
- 太陽光発電がなくても設置が可能
- 太陽光発電の回路数を気にしなくて良い
- デメリット
- 設置場所の確保が必要
- 停電時の出力が少ない
- 電力のロスが多い
- モニターが2つ付く
- 太陽光発電のパワコン交換の費用が必要
その単機能型蓄電池をおすすめできるご家庭は以下の通りになります。
おすすめのご家庭
・太陽光発電は必要なく停電対策がしたいご家庭
・保証や固定価格買取制度が3年間以上あるご家庭
・パワーコンディショナがまだ稼働しているので変えるのはもったいない
・固定価格買取制度は終わっているが、太陽光発電の保証年数が5年残っているからもったいない
・まだ太陽光発電を設置して3年しか経たないご家庭
ハイブリッド型蓄電池と比べたら費用は安いので、太陽光発電を設置して間もない方におすすめできる蓄電池になるでしょう。
そして各メーカーを比較した中で最適な単機能型蓄電池は「長州産業のスマートPVマルチの単機能型蓄電池」になります。しかし全負荷がないので災害時に安心したい方は「ニチコンの単機能型蓄電池の全負荷」がおすすめできます。
最後に少しでも良い導入を心がけるなら相見積もりは取ったほうが良いです。エコ発蓄電池なら最大5社からのお見積もりが取得できますので、良ければ活用してみて下さい。
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監修
- エコアドバイザー
- 『誠実さ・正直に・価値提供』という思いでみんエネ倶楽部を運営しています。営業経験やメーカーの情報、施工業者の情報など1次情報をはじめ、家庭用蓄電池のお得な情報や正しい情報など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。家庭用蓄電池のことでお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
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