蓄電池に補助金ってあるの?どこから出ているの?補助額はいくら?と思っている方多いのではないでしょうか?
こんなお悩みがある方
・蓄電池の補助金ってなに?
・今、補助金って出ているの?
・どこから補助金もらえるの?
・自分の住んでいる地域の補助金が知りたい
・補助金対象の蓄電池メーカーが知りたい
・補助金の注意点や申請方法が知りたい
そんな不安を抱えている皆さんに、少しでも問題解決できるように分かりやすく家庭用蓄電池の補助金について解説していきます。
【この記事の信頼性】
太陽光業界に2009年から活動いる管理者(営業・二種電気工事士)が、メーカーや販売業者、商社から色々情報を入手して、蓄電池の勉強をしたい人向けに、失敗しない家庭用蓄電池導入方法の解説をしています。
この記事は、蓄電池の補助金に関して、補助金の概要から注意点の解説をしています。また国の補助金、市区町村の補助金情報も載せていますので、補助金を使って金銭面的な負担を軽減していきましょう。補助金が対象の人気蓄電池メーカーもわかりますので、良い商品を少しでも安く導入していただきたいと思います。
- この記事を読むメリット
- この記事を読んで頂ければ、蓄電池の補助金情報がわかりますので、導入を検討の方は、補助金を使って金銭面的な負担を抑えることができます。
現在、国の補助金は発表されています。また市区町村でもたくさんの自治体から補助金が出ていますので、お住いの地域の補助金を活用していきましょう。また、どうせ蓄電池を導入するのであれば、良い商品を安く購入できるように補助金対象の人気蓄電池メーカーから選択されると良いでしょう。
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目次
蓄電池の補助金とは
蓄電池の補助金は、2011年の東日本大震災があり、電力不足や非常電源の確保のために2012年から補助金が開始されました。一時期、蓄電池の補助金は途切れましたが、2019年度から「災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金」という項目で蓄電池の補助金が再開されました。
2023年度もあり、2024年度(令和6年)も発表されました。では、補助金を獲得するためにはどうしたら良いのか。補助金の条件と申請方法を解説していきます。
2024年度にもらえる補助金は国が2種類と市区町村
家庭用蓄電池で2024年度にもらえる補助金はあるの?いくら貰えるの?という質問は、蓄電池を検討されている方からたくさんきます。せっかく蓄電池を導入するなら、少しでもお得に導入したいですよね。
補助金には国(SII)の補助金が2種類と市区町村の補助金があります。
では、さっそく補助金情報を見ていきましょう。
国のDR補助金(家庭用蓄電池等の分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金)
DR補助金(家庭用蓄電池等の分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金)
分散型エネルギー源(DR)とは、発電所からの電力供給に集中させる代わりに、電気が使用される場所(住宅あるいは商業ビルなど)の近くで発電し、供給する小規模発電源のことをいいます。これは、消費者に低コスト、サービスの信頼性、エネルギー効率の向上およびエネルギー自給の可能性を提供するものです。では補助額や条件はどうなっているのでしょうか。
補助金の金額はいくら?
補助金の金額はいくら出るのでしょうか。補助金の金額は以下の通りになります。
主な補助要件
- 目標価格(設備費+工事費・据付費、税抜):14.1万円/kWh(蓄電容量)
- 補助額:3.7万円/kWh(初期実行容量)
- 補助上限額:目標価格の1/3 or 60万円以内
- 従来からあるDR制御機能が必須な「アグリ型」または、電力会社のDRプラン加入で対象となる「小売型」が今回追加
例年との違いとして、次の項目が加算要件→①性能表示ラベル:0.2万円/kWh、②類焼成:0.6万円/kWh、レジリエンス(国内セル):0.1万円/kWh、廃棄の広域認定取得:0.1万円/kWh
補助金の計算式は、「補助金額=初期実効容量(kWh)×(3.7万円+追加加算)」になります。
例えば、長州産業の12.7kWhの蓄電池の初期実行容量は10.9kWhになりますので、
10.9kWh×4.6万円=50.14万円が補助金の金額になるということです。
おすすめの蓄電池メーカーの補助額
メーカー | 型番 | 蓄電容量 | 補助額 |
シャープ | JHWBPD9360 / JHWBPD660 / JHWBPDA660 | 9.5kWh | 324,000円 |
長州産業 | CB-P63M05A | 6.3kWh | 248,400円 |
長州産業 | CB-P65M05A | 6.5kWh | 220,000円 |
長州産業 | CB-P98M05A | 9.8kWh | 332,000円 |
長州産業 | CB-P127M05A | 12.7kWh | 501,400円 |
長州産業 | CB-P164M05A | 16.4kWh | 564,000円 |
ニチコン | T3MCK | 7.4kWh | 294,400円 |
ニチコン | T3XCK | 14.9kWh | 593,400円 |
ニチコン | T3S1 | 4.9kWh | 193,400円 |
ニチコン | T3M1 | 7.4kWh | 294,400円 |
ニチコン | T3L1 | 9.9kWh | 395,600円 |
ニチコン | T3X1 | 14.9kWh | 593,400円 |
京セラ | EGS-LM0550 | 5.5kWh | 192,700円 |
京セラ | EGS-LM1100 | 11.0kWh | 441,800円 |
京セラ | EGS-LM1650 | 16.5kWh | 600,000円 |
ダイヤゼブラ電機 | EKH3A / EKH3E / EKH3J | 7.1kWh | 235,600円 |
ダイヤゼブラ電機 | EKH3B / EKH3F / EKH3K | 14.3kWh | 471,200円 |
対象条件は?
実際、補助金の金額がわかっても対象かどうかが気になりますよね。
5つの対象条件
- 10kW未満の太陽光発電を設置している方、またはこれから蓄電池と同時設置する方
- 自費設置か第三者所有であること
- 設備費用が設備上限額(目標価格)以内であること
- 対象となる蓄電池メーカーであること
- 蓄電池の交付が決定してから蓄電池の契約をすること
- 設備費用が設備上限額(目標価格)
- 設備費+工事費・据付費、税抜:14.1万円/kWh(SII登録蓄電容量)
公募期間(募集期間)は?
公募期間(募集期間)は、2024年5月下旬からです。ただし、工事完了日が2024年12月6日と設けられていますので、申請期間等を考慮すると2024年5月下旬〜2024年10月上旬が公募期間になってくるでしょう。また予算上限に達するのが早いことも予想されます。
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申請の手続き
では、申請する際にどんな書類が必要でしんせいをしていかないといけないのか説明していきます。
- 申請に必要な書類
まず必要書類ですが、以下の応募書類が必要になってきます。書類サイズはA4サイズで両面印刷し5部提出するか、電子データに保存した書類をCD-ROM等に保存して一枚提出する必要があります。
- 申請書(様式1)
- 提案書(様式2)
- 団体概要、直近の決算報告書等(経営基盤が判断できるもの)
- 実施体制及び事業・技術に関する事業部等の組織に関する説明
- 当該事業に関連した実績に関する説明書
- 補助事業の要件(補助対象設備、補助対象経費等)及びその審査に関する説明書
- 間接補助事業者の募集方法、申請方法及び採択方法に関する説明書
- 事業の効果の把握及び評価に関する説明書
- 本事業を実施するに当たっての計画書および財政計画書
- 申請手続きの流れ
申請の流れは、以下のとおりです。
- 必要書類の提出
- 経済産業省による審査
- 応募者に審査結果の通達
- 交付決定(審査に合格した場合)
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国のこどもエコすまい補助金
こどもエコすまい補助金は、エネルギー価格の高騰を受けやすい若者夫婦や子育て世代が省エネ住宅の取得を支援するために国が用意した補助金事業になります。
補助金の金額はいくら?
こどもエコすまい補助金の金額は1戸あたり64,000円になります。また同時に省エネリフォームをした場合はリフォーム工事の種類に応じた補助額が加算されます。
対象条件は?
実際、補助金の金額がわかっても対象かどうかが気になりますよね。
3つの対象条件
- 国が認めた事業者から購入すること
- 対象となる蓄電池メーカーであること
- 設置した後に申請をすること
公募期間(募集期間)は?
公募期間(募集期間)は、2024年3月下旬からです。ただし、工事着工日が2023年11月2日〜交付申請日(2024年12月末)までなので、募集期間前に工事をしているご家庭も対象になります。と設けられていますので、申請期間等を考慮すると
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市区町村の補助金
市区町村の補助金は、国とは別に各自治体が設定した内容で、家庭用蓄電池に補助金を出しています。なので各自治体ごとで内容が違いますので、購入する前にお住まいの自治体が補助金を出しているか確認しましょう。
国の補助金と市区町村の補助金は併用できる
国の補助金と市区町村の補助金は併用できます。なので2つの補助金が受給できれば導入コストは大きく下がることでしょう。金銭面で諦めていた方は、もう一度検討できるようになるかもしれません。
補助金を確保するためには、前準備が必要です。補助金が発表されてから検討するのではなく、発表されるまでには、蓄電池は選んでおきたいですね。
【家庭用蓄電池】専門家が教える蓄電池メーカーの特徴・比較・選び方を解説
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補助金対象の人気蓄電池メーカー
補助金対象で人気メーカーはどこがあるのでしょうか。人気のある蓄電池メーカーは、やはりそれなりに機能や価格が備わったメーカーが上位に来ている感じですね。
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シャープの蓄電池
シャープの人気の秘訣は、「長寿命設計」「ハイブリッドパワーコンディショナ」「HEMS」。
・「長寿命設計」に関しては、サイクル数(寿命)が12,000回の充放電を繰り返しても70%維持できる設計。
・「ハイブリッドパワーコンディショナ」に関しては、太陽光発電と蓄電池をハイブリッドパワーコンディショナ1台で管理ができるので、設置スペースがスッキリ。
・「HEMS」に関しては、インターネットを通じて天気予報と連動しますので、雨天時の電気のコントロールなどをしてくれます。お昼間の高い電気代は買わないというイメージ。
またAI機能搭載で、ライフスタイルに合わせて効率的なエネルギーマネジメントも可能。
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ニチコンの蓄電池
ニチコンの人気の秘訣は、「最大クラスの蓄電容量」「自立運転時の高出力」。
・最大クラスの蓄電容量に関しては、家庭用蓄電池部門では蓄電容量が業界最大クラスの16.6kWhがある。
・自立運転時の高出力に関しては、停電が起きても5.9kWと高い充放電が可能なので、使える電気製品が広がります。例えばIHの出力は3kWなので、IHと他の電気製品の使用が可能。
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パナソニックの蓄電池
パナソニックの人気の秘訣は、「ラインナップ」「電池の歴史が長い」「増設ができる」。
・パナソニックはラインナップが豊富です。蓄電ユニットの組み合わせで、3.5kWh〜33.6kWh。
・電池の歴史が長い。電池に関しては、1931年から開発などを行なっていますので、電池に力を注いでいます。
・パナソニックの蓄電池は増設ができます。なので、33.6kWhまで組み合わせが可能。
※消防法の関係で、蓄電容量によっては申請が必要になります。
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長州産業の蓄電池
長州産業の特徴は、「コンパクトサイズ」「重塩害対応」「CICフレンズプラン」。
・コンパクトサイズに関しては、世界最小で最軽量といったサイズになります。9.8kWhに関しては、壁掛けも可能なので、水害が起こりやすい地域では安心設計。
・重塩害対応に関しては、海岸線から500m以内でも蓄電池を設置することが可能。
・CICフレンズプランに関しては、新しい電力会社の「みんな電力」と独自の電力料金プランが定額制にできるという点です。〇〇kWhまでなら〇円といった料金体系。例えば携帯料金プランでいうと5ギガまでな3,000円みたいなもの。
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伊藤忠商事(スマートスターL)の蓄電池
伊藤忠商事(スマートスター)の人気の秘訣は、「AI機能」「停電時」「太陽光メーカーを問わない」。
・AI機能に関しては、電気をコントロールしてくれて最適化することができます。月々1320円かかりますが、1,400円ぐらいの効果が出ると言われている。
・停電時に関しては、全負荷型なので停電時には太陽光発電と合わせて家全体をバックアップすることが可能。
・伊藤忠商事(スマートスター)の蓄電池は、単機能型蓄電池なので、太陽光のメーカーは問わない。
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ダイヤゼブラ電機の蓄電池
ダイヤゼブラ電機の人気の秘訣は、「パワーコンディショナ」。
・ダイヤゼブラ電機は、太陽光発電のパワーコンディショナのシェアがトップクラス。なので、パワーコンディショナに関しては強い部分になる。
【ダイヤゼブラ電機】EIBS7アイビス7 家庭用蓄電池の特徴・選び方・相場から最安価格/専門職が解説
蓄電池以外との組合わせで補助金がもらえるエコ商品
2024年度では蓄電池以外との組合わせで補助金がもらえるエコ商品があります。それは太陽光発電やHEMS、V2Hなどが国から補助金が出ています。
ZEH(ゼッチ)に関する補助金
ZEH(ゼッチ)とは、「Net Zero Energy House」の略称で、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
そこで太陽光発電やHEMSなどを備えることで、ZEH住宅が完成します。蓄電池にも補助金が出ています。
ZEHの補助金は基本的に新築住宅向けになります。
経済産業省では、「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」という政府目標の達成に向け、課題と対応策を整理した「ZEHロードマップ」を関係省庁等と共に策定(2015年12月)し、当該ロードマップに基づき普及に向けた取り組みを行っています。
V2H(ヴイツーエイチ)の補助金
V2Hとは「Vehicle to Home(ヴィークル トゥ ホーム)」の略称で、太陽光発電の電気で充電したり電気自動車の電気を家庭に送るシステムのこと。
一般的な電気自動車は、電力会社から電気を買って家から電気自動車に充電しますが、電気自動車から家に電気を送ることはできません。
では、どんな補助金が出ているのでしょうか。V2Hの補助金は環境省と経済産業省から出ています。条件や受給金額などが違います。
- 令和6年度補助金公募
よくある質問
よく聞かれる質問を挙げてみました。
補助金の注意点はありますか?
補助金の注意点はあります。各自治体によって工事前申請なのか工事後申請なのか異なります。また工事業者も同市内業者限定などがあります。どこの自治体も予算や件数が決まっていますので、早めの申請が必要になってきます。
蓄電池の導入時期はいつが良いですか?
早めが良いです。よく「これから蓄電池の金額は下がるから待ったほうが良い?」という質問をいただきますが、大幅には下がりにくいでしょう。なぜなら蓄電池の商品原価は、ほとんどが電池の原材料(リチウムイオン電池)になります。需要は多くなるが供給量は限られていますので、下がるとしたら販売店や工事業者の企業努力部分になってきます。ですから、補助金があるときにするのがベストです。
家庭用蓄電池の買い時はありますか?
買い時は、検討している時が買い時です。検討しているということは、買うか買わないか迷っていることでしょう。買ったら電気代削減もできますし、停電対策も付いてきます。買わなければ何も削減などできません。あとは背中を押してくれる補助金があったら「買い時は今でしょう」。
まとめ
今回は、補助金について解説してきました。2024年は国の補助金が2種類出ており、県や市区町村は出ている地域がありますので、お住いの地域で補助金が出ていれば検討する価値はあるでしょう。
ただ、条件が異なりますので、しっかりと対象になるように勧めていくことが大事です。
また補助金があるからといって設置業者を適当に選ぶと補助金の意味がなくなることもあります。それは、購入金額が高いと意味がなくなるということです。なので、設置業者の見極めが大事になりますので、相見積もりは必須です。
家庭用蓄電池を導入する際には、失敗しないように上手に導入していきましょう。エコ発蓄電池なら最大5社からのお見積もりが取得できますので、良ければ活用してみて下さい。
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監修
- エコアドバイザー
- 『誠実さ・正直に・価値提供』という思いでみんエネ倶楽部を運営しています。営業経験やメーカーの情報、施工業者の情報など1次情報をはじめ、家庭用蓄電池のお得な情報や正しい情報など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。家庭用蓄電池のことでお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
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